AU-α707の修理 ― 2024年08月04日
19年前に中古で22,800円で手に入れたサンスイのオーディオアンプAU-α707だけど、1年ぐらい前から、片方のスピーカーの音にノイズが混ざるようになり、また、電源が入るまでに時間がかかったり、電源が入らなかったりと不安定な兆候を示すようになっていた。
ネット検索で、スピーカー端子の載った基板にあるリレーの不良が原因と知ったので、昨年の11月ごろに代替のパーツ(オムロン G4W-2212P-US-TV5 DC24)を取り寄せていたのだけど、交換するまとまった時間がなかなかなくてそのままにしていた。
今日は、東京にいる週末だったことと、天気はよかったが暑すぎて動物園に行く気にならなかったことが重なって、ついに修理作業に取り掛かることにした。
まず、リレーの搭載されたプリント基板まで到達するのが大変だった。筐体を開けて、後面パネルを外すのだけど、昔の設計だからか異様にネジの数が多い。全部で41本。しかも錆びているのか、めちゃくちゃ固い。手持ちのネジ回しではビクともしない。ネジの頭を潰してしまいそうだ。CURE556を吹き付けて、アルミホイルをネジの頭にあてがって、全体重をかけて押し付けながらゆっくり回してなんとか緩めることができた。
なんとか後面パネルを開けて、プリント基板までアクセスできたが、本体から後面パネルに延びたケーブルが短すぎて完全に後面パネルを外してしまうことができない。仕方がないので、後面パネルと本体の狭い隙間で作業を続ける。
プリント基板からリレーを外すにはまずリレーに被さるように、基板の上に配置されているスピーカー端子のユニットを外さないといけない。8箇所のパッドの半田を半田吸い取り線で取り除いていくのだけど、これがかなりしっかり半田付けされていて、なかなか吸い取れない。片面基板だっただけまだマシだが、手持ちの半田吸い取り線がほとんどなくなってしまった。途中で昼ごはん休憩を挟みながら、スピーカー端子ユニットとリレーを基板から外すことができた。
新しいリレーを半田付けして、スピーカー端子ユニットを元へ戻した。後面パネルの裏から付いていたGND線を元へ戻すのに苦労したが、なんとか筐体を元通りに組み立てた。朝10時前から作業を始めて、6時間以上かかった。大手術だ。
で、コンセントに繋いでスイッチを入れてみたのだが、電源ランプが点灯しない。あれれ?ボリュームの脇や入力切替スイッチのランプは点灯しているので、通電はしているみたいなんだけど。
というところで、力尽きました。修理をやり直ししようにも半田吸い取り線もないし。6時間ぐらい畳に座って変な格好で作業していたので腰がやばい。そもそもアンプ本体の重量が20.3 kgもあって、ネジを外したり絞めたりするのに、横に向けたり裏返したりするには重すぎるんだ。ぎっくりになりそうだ。
次に修理するときは、半田吸い取り機を用意しよう。
ネット検索で、スピーカー端子の載った基板にあるリレーの不良が原因と知ったので、昨年の11月ごろに代替のパーツ(オムロン G4W-2212P-US-TV5 DC24)を取り寄せていたのだけど、交換するまとまった時間がなかなかなくてそのままにしていた。
今日は、東京にいる週末だったことと、天気はよかったが暑すぎて動物園に行く気にならなかったことが重なって、ついに修理作業に取り掛かることにした。
まず、リレーの搭載されたプリント基板まで到達するのが大変だった。筐体を開けて、後面パネルを外すのだけど、昔の設計だからか異様にネジの数が多い。全部で41本。しかも錆びているのか、めちゃくちゃ固い。手持ちのネジ回しではビクともしない。ネジの頭を潰してしまいそうだ。CURE556を吹き付けて、アルミホイルをネジの頭にあてがって、全体重をかけて押し付けながらゆっくり回してなんとか緩めることができた。
なんとか後面パネルを開けて、プリント基板までアクセスできたが、本体から後面パネルに延びたケーブルが短すぎて完全に後面パネルを外してしまうことができない。仕方がないので、後面パネルと本体の狭い隙間で作業を続ける。
プリント基板からリレーを外すにはまずリレーに被さるように、基板の上に配置されているスピーカー端子のユニットを外さないといけない。8箇所のパッドの半田を半田吸い取り線で取り除いていくのだけど、これがかなりしっかり半田付けされていて、なかなか吸い取れない。片面基板だっただけまだマシだが、手持ちの半田吸い取り線がほとんどなくなってしまった。途中で昼ごはん休憩を挟みながら、スピーカー端子ユニットとリレーを基板から外すことができた。
新しいリレーを半田付けして、スピーカー端子ユニットを元へ戻した。後面パネルの裏から付いていたGND線を元へ戻すのに苦労したが、なんとか筐体を元通りに組み立てた。朝10時前から作業を始めて、6時間以上かかった。大手術だ。
で、コンセントに繋いでスイッチを入れてみたのだが、電源ランプが点灯しない。あれれ?ボリュームの脇や入力切替スイッチのランプは点灯しているので、通電はしているみたいなんだけど。
というところで、力尽きました。修理をやり直ししようにも半田吸い取り線もないし。6時間ぐらい畳に座って変な格好で作業していたので腰がやばい。そもそもアンプ本体の重量が20.3 kgもあって、ネジを外したり絞めたりするのに、横に向けたり裏返したりするには重すぎるんだ。ぎっくりになりそうだ。
次に修理するときは、半田吸い取り機を用意しよう。
四畳半タイムマシンブルースのBluray ― 2023年12月24日
配信サービスで何度も見たが、今月ブルーレイが発売されたので、買ってしまった。設定画やインタビューの載ったブックレットはあってもいいが必須ではなく、それよりも映画にはなく配信限定だったエピソード6(京福電鉄研究会編)がなかったのは納得がいかないな。完全版とちゃうんかい。
これで、エピソード6の入ったバージョンが後で発売になったら、暴れる。
これで、エピソード6の入ったバージョンが後で発売になったら、暴れる。
iPhoneの充電 ― 2022年12月15日
愛用のiPhoneSE(初代)が、一晩、充電器にケーブルで繋いでおいたのに、全く充電されていなかった。
ついに壊れたかと思って、買い換えるにもこの円安のさなか、中古の価格も上がっているだろうとうんざりだったが、職場では問題なく充電できていたことを思い出し、もしかしたら充電器の問題かもと、充電器の別のコネクタを試してみた。やっぱりダメだった。
同じ充電器からiPadも充電していたのだが、こちらは問題なく充電ができていた。
ふと思いついて、充電器に繋がっていたiPadを外してiPhoneの充電を試みたところ、こちらはうまくいった。
どうも、ケーブルがダメになったらしい。昨日まで問題なかったと思うのだが。突然、ケーブルがダメになるなんてことがある?
amazonで追加のケーブルを購入した。でもこれ、旅先で突然ケーブルがダメになって充電できなくなったりしたらイヤだな。
ついに壊れたかと思って、買い換えるにもこの円安のさなか、中古の価格も上がっているだろうとうんざりだったが、職場では問題なく充電できていたことを思い出し、もしかしたら充電器の問題かもと、充電器の別のコネクタを試してみた。やっぱりダメだった。
同じ充電器からiPadも充電していたのだが、こちらは問題なく充電ができていた。
ふと思いついて、充電器に繋がっていたiPadを外してiPhoneの充電を試みたところ、こちらはうまくいった。
どうも、ケーブルがダメになったらしい。昨日まで問題なかったと思うのだが。突然、ケーブルがダメになるなんてことがある?
amazonで追加のケーブルを購入した。でもこれ、旅先で突然ケーブルがダメになって充電できなくなったりしたらイヤだな。
MacBook Proのトラックパッド ― 2022年09月23日
普段使いのMacBook Pro (2020)が、先日、まさにこれと同じ症状になった。トラックパッド自体は機能しているのだが、クリックしてもクリック感がない。
https://mac.arst.jp/repair170905/
もっとも、クリックしても全く反応しないわけではなく、ごく弱く反応があるように感じた。「システム環境設定」の「トラックパッド」でクリックの設定を「強い」にしてやっとうっすら感じられるぐらい。完全に壊れたわけではなさそう。
使い始めて2年ぐらいでもう壊れたか...と修理代を覚悟したが、一昨日、手が滑って、本体を机の上にやや乱暴に置いてしまったあと、クリック感が復活した。今度はクリックの設定を「弱い」に設定しないと強すぎて違和感があるほど。何かひっかかっていたのが、机に置いた衝撃でうまい具合に外れたのだろうか。
この、機械的なボタンでないのに、ボタンをモーターで振動させてクリック感を錯覚させるための部品をTaptile engineというらしいが、最近のiPhoneにも採用されている。ソニーの小型のスマートフォンにも画面をタップするたびに本体を振動させて「ボタンを押した感」を出そうというものがあったが、Taptile engineは触感フィードバックのチューニングが素晴らしく、本物のボタンを押したときの感覚とほとんど区別がつかないぐらいよくできている。機械的なボタンよりも壊れにくいかと思ったら、Taptile engine自体に不具合が出るとは。こういうとき、ネット上にあまり情報がないので困る。
上記の修理の例も、機械的な衝撃を与えたら部品を交換しなくても復活していたかもしれない。昭和のテレビみたいに。
https://mac.arst.jp/repair170905/
もっとも、クリックしても全く反応しないわけではなく、ごく弱く反応があるように感じた。「システム環境設定」の「トラックパッド」でクリックの設定を「強い」にしてやっとうっすら感じられるぐらい。完全に壊れたわけではなさそう。
使い始めて2年ぐらいでもう壊れたか...と修理代を覚悟したが、一昨日、手が滑って、本体を机の上にやや乱暴に置いてしまったあと、クリック感が復活した。今度はクリックの設定を「弱い」に設定しないと強すぎて違和感があるほど。何かひっかかっていたのが、机に置いた衝撃でうまい具合に外れたのだろうか。
この、機械的なボタンでないのに、ボタンをモーターで振動させてクリック感を錯覚させるための部品をTaptile engineというらしいが、最近のiPhoneにも採用されている。ソニーの小型のスマートフォンにも画面をタップするたびに本体を振動させて「ボタンを押した感」を出そうというものがあったが、Taptile engineは触感フィードバックのチューニングが素晴らしく、本物のボタンを押したときの感覚とほとんど区別がつかないぐらいよくできている。機械的なボタンよりも壊れにくいかと思ったら、Taptile engine自体に不具合が出るとは。こういうとき、ネット上にあまり情報がないので困る。
上記の修理の例も、機械的な衝撃を与えたら部品を交換しなくても復活していたかもしれない。昭和のテレビみたいに。
ポストコロナのSF ― 2022年08月11日
図書館で最初に「ポストコロナのSF」という本を借りてきたのはもう3か月以上前のことになる。貸出延長と借り換えを繰り返して、時間がかかったが、やっと先日読み終えた。
https://www.amazon.co.jp/dp/4150314810/
日本SF作家クラブ編で、現役で活躍している19名のSF小説家が、コロナ禍やパンデミックを題材に書きおろした短編作品を集めたものである。
最初は小川一水と藤井太洋の作品目当てで借りたのだが、せっかくなので、全作品を読んだ。途中で放り出したくなるほど退屈で読むのが苦痛な作品もあり、存外に時間がかかってしまった。
小川一水の作品は、やはり出色の面白さで、小川一水らしいっちゃあ小川一水らしい宇宙のお仕事ものであった。
また、初めて聞いた名前だったが、柞刈湯葉という作家の「献身者たち」という作品がよかった。ポストコロナにアフリカの紛争地域で医療を担う国境なき医師団の医師が主人公の話だ。紛争地域の描写も、少し先の未来の設定もとてもリアルだが、筆致がこなれていてとても読みやすい。シニカルで現実主義者の主人公が魅力的だ。背景のテーマは医療格差を扱ったもので、短編ながら重くずっしりした読後感。他とは一線を画す才能を感じた。
気になったので、図書館で柞刈湯葉の他の著作を借りようと検索したが「未来職安」という4年前の作品が一冊あるだけだった。早速借りてみたが、こちらも面白かった。ライトノベル風だけど、AIがほとんどの労働を肩代わりする一方、人間に残された仕事は万が一の事故の時に責任を取って辞めることだけ、という設定もユニークだし、社会風刺が効いている。主人公がやはりちょっとシニカルなのがまたよかった。
柞刈湯葉を知ることができただけで、ポストコロナのSFを読んだ価値が十分あった。今年の夏は柞刈湯葉の全作品読破をめざそう。今、最新刊の「まず牛を玉とします。」を読んだところ。
https://www.amazon.co.jp/dp/4150314810/
日本SF作家クラブ編で、現役で活躍している19名のSF小説家が、コロナ禍やパンデミックを題材に書きおろした短編作品を集めたものである。
最初は小川一水と藤井太洋の作品目当てで借りたのだが、せっかくなので、全作品を読んだ。途中で放り出したくなるほど退屈で読むのが苦痛な作品もあり、存外に時間がかかってしまった。
小川一水の作品は、やはり出色の面白さで、小川一水らしいっちゃあ小川一水らしい宇宙のお仕事ものであった。
また、初めて聞いた名前だったが、柞刈湯葉という作家の「献身者たち」という作品がよかった。ポストコロナにアフリカの紛争地域で医療を担う国境なき医師団の医師が主人公の話だ。紛争地域の描写も、少し先の未来の設定もとてもリアルだが、筆致がこなれていてとても読みやすい。シニカルで現実主義者の主人公が魅力的だ。背景のテーマは医療格差を扱ったもので、短編ながら重くずっしりした読後感。他とは一線を画す才能を感じた。
気になったので、図書館で柞刈湯葉の他の著作を借りようと検索したが「未来職安」という4年前の作品が一冊あるだけだった。早速借りてみたが、こちらも面白かった。ライトノベル風だけど、AIがほとんどの労働を肩代わりする一方、人間に残された仕事は万が一の事故の時に責任を取って辞めることだけ、という設定もユニークだし、社会風刺が効いている。主人公がやはりちょっとシニカルなのがまたよかった。
柞刈湯葉を知ることができただけで、ポストコロナのSFを読んだ価値が十分あった。今年の夏は柞刈湯葉の全作品読破をめざそう。今、最新刊の「まず牛を玉とします。」を読んだところ。