さらに、ボールのまわりにあるボタンをダブルクリックすることによって、マウスモードからトラックボールモードに変更することができる。
トラックボールモードになると、マウス本体を動かしても反応しなくなる。ボールの動きにしたがって、ポインタが動くようになるのだ。「マウスを動かすスペースがないときには、このモードが便利だ」と説明には書いてあるのだが、正直言って使いにくい。Kensingtonはトラックボールの老舗で、その操作感には定評があるので、トラックボールモードにもけっこう期待していたのだが、結論から言って、期待していたほどではなかった。やはりボールが小さすぎるのと、人差し指で操作するので、ボタンをクリックしながら、ボールを操作すること(いわゆるドラッグ)ができないのが使いにくい原因だろう。もっとも中指でボールを操作するようにカラダの方を慣らせばいいのかもしれないが。
マウスとしての性能はまずまずのように思う。レーザー式の光学マウスで、MacOS Xで使用したときの、ポインタの動きも、ボールによるスクロールもひじょうになめらかである。トラックボールモードはおまけ的機能のきらいはあるが、プレゼンテーションのときには便利かもしれない。
ただ、マウスの裏側の滑りをよくする素材の一部が買って2日目にして、剥がれてどこかへいってしまった。こういうところはちゃんと作っておいてほしい。また、99.99ドルという値段はちょっと高すぎるようにも思う。トラックボールモードの利用頻度を考えると、機能的に似通っていて、同様にBluetooth接続のApple Wireless Mighty Mouseを選択した方が賢明かもしれない。こちらは69ドルだ。しかも実質的なボタンの数はMighty Mouseの方が多い。Mighty Mouseの欠点として、ボールが汚れてすぐダメになってしまう、というのがある。これと比べるとボールの耐久性がどうか、今後、時間をかけて評価してみたい。
セコメントをする